プロジェクト進捗状況
エゾヤマザクラの丸太選定〜製材
2020-08-07
時はだいぶ遡りますが、5月26日、製材の購入でお世話になっている北日本木材株式会社様で再びエゾヤマザクラの丸太を選別に伺いました。
前回は丸太の山の中から選んだので、丸太の切り口以外はあまり見えなかったのですが、今回は事前に良さそうな丸太をすでに選んでいただいてました。
まだまだ丸太の目利きに関しては勉強中のため、専門の方のアドバイスを受けながら選んでいくわけですが、上の写真を見ていただくとわかる通り、サイズや形、樹皮の感じなど、丸太によって千差万別です。
そんな中でも比較的径の小さい丸太で、他に比べて真っ直ぐでスッと伸びている印象の丸太がありました。
当初、あまり径が大きく無かったので、私は最初選んでいなかったのですが、「これは絶対きれいな木目が出るよ」とお墨付きをいただきましたので、購入を決意。
そして6月5日、賃挽きです。
比較的選んだどの丸太も綺麗な木目が出ており安心しながら眺めていたのですが、注目していた丸太はやはり一段階違いました。
綺麗な木目で赤身は幅広く、鮮やかなピンク色をしており、他の挽いた板と見比べると一目瞭然でした。
桜は平地で育つものと山で育つものがあり、山で育ったものの方が比較的真っ直ぐに育ち、綺麗な木目が出やすいとのことです。
確かに他の丸太と見比べると、他の丸太は外観から見ても少しコブのような形状があり、実際に切ってみるとそのコブが欠点として木目に現れることがありました。
今回購入したエゾヤマザクラは、家具の材料として人気があり、ファンも多い材種です。
淡いピンク色から濃い赤褐色の色へと経年変化するのも特徴で、天然木ならではの変化が楽しめます。
(※日に当たる場所で置いておくと色の変化は非常に早いです。)
一般的に販売されている家具でサクラが使用されている頻度は少ないかと思いますので、特徴がある家具を製作したいというお客様にもオススメです。
今回挽いた丸太が実際に使用できるのは数年先になりますが、興味を持たれた方はぜひお気軽にお問い合わせください。