樹工房ブログ
ウレタン仕上げとオイル仕上げについて
2019-02-16
カテゴリ:特注家具に関して
家具の素材には様々な樹種や素材があり、それぞれに強度や色の差がありますが、もう一点家具の出来栄えを左右するものが塗装です。
塗装と一言にいっても、着色の濃さやツヤの有無・仕上げの方法等、様々な要素がありますが、なかでもどちらにするか悩む方が多いのが仕上げの方法として「ウレタン仕上げとオイル仕上げのどちらを選択するか」という点です。
そこで、それぞれの特徴を記載しますので参考にしてください。
ウレタン仕上げ
ウレタン樹脂を家具に吹き付け、硬い塗膜で覆う仕上げ方法です。 水や傷に強く、購入時の状態を保ちやすいメリットがあります。
デメリットとして一つあげるとすれば、木部の表面を塗膜で覆うため、素材そのものの手触りや風合いが感じにくくなる点かと思います。
ウレタン塗装ときくと、ツヤ光りしたテーブルの天板をイメージする方も多いかと思いますが、ツヤの度合いも好みによって選べるので、マットな質感を出すことは可能です。
オイル仕上げ
オイルを染み込ませる仕上げ方法です。ウレタンと違い塗膜は形成されないので水や傷には弱く、テーブルにコップを置く場合など、輪染みができないよう注意する必要があります。
ただ、素材感という点ではオイル仕上げが優れています。
さらに、メリットとしては自分でのメンテナンスがしやすいという点が大きいです。
ウレタンはガンスプレーで仕上げをする関係上、ご自宅で行うことは難しいですが、オイルはハケで塗ることができるので簡単です。
以上、ウレタン仕上げとオイル仕上げの特徴をご紹介いたしました。他にもソープフィニッシュ、ラッカー塗装など仕上げの方法には種類がありますが、現状はウレタンとオイルの発注が多数を占めています。
公共施設やホテルなどに導入する家具は耐久性やメンテナンスの問題から、ほとんどがウレタン仕上げですが、個人のお客様向けの住宅家具ではウレタン仕上げかオイル仕上げかは各々好みで選択されています。
ウレタン仕上げはこんな人におすすめ
・小さいこどもがいて汚れやすい環境のご家庭
・塗り直しなどのメンテナンスを考えず長く使いたい方
・用途を気にせず家具を使いたい方
オイル仕上げはこんな人におすすめ
・木の質感を重視したい方
・メンテナンスも含めて家具に愛着を持ちたい方